レンタルビデオ店での困った客

高校時代にアルバイトしていたレンタルビデオ店での話だ。どんな職場、仕事でもやはり闘うべきストレスは存在するものだ。
幸い人間関係には恵まれていたので、そうした諍いの話題ではなく、単純に「困ったお客さん」のことだ。

レンタルビデオ店は読んで字の如く「ビデオ(DVD)」を「レンタル」する場所、店、サービスである。
なので商材は消耗品ではなく、使い回しだ。返却されたDVDを綺麗に磨いて、売り場に戻し、別のお客さんがそれをカウンターに
持ってきて、お会計をして、ありがとうございました。の繰り返し。

しかしやはりチェックしきれなかったDVDの傷が原因で「全然映らなかった!」と言うお客さんもいる。
お客さんにしてみれば「お金を払ったのに観れなかった」ということになってしまうので、こちらとしても申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そうした件はお客さんにはご返金などで対応していた。

しかし中には「全然観られないじゃないか!金返せ!」と何十回も言ってくるお客さんもいる。
つまり何十回も無料で借りてることになる。
傷をチェックしたり、磨いているなかで、どのDVDも観れないなんてことはまずありえない。

もう新しいデッキ買えよ!と言いたいがこれは接客業。
あふれる本音をぐっとこらえて謝罪とそれに見合った対応をしないといけない。
高校生ながら仕事とは大変なのだなと感じたものだ。

ちなみにそのお客さんは別の店舗や同業他社でもしょっちゅう同じことを繰り返していたらしいので確信犯だろう。
それがわかるころには、私はもうアルバイトをやめてしまっていたので、お客さんがどうなったのかは知らない。

もう何年も前の話だが、入店お断りぐらいのペナルティは与えられていると信じたい。